──人間なんてちっぽけな存在、人間同士が醜く争うなんて馬鹿馬鹿しいと思わないかな?──
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(※本館「Blast Burn!」の小説をご覧になっている方推奨です)
(先手を──取る!)
お互いに思うことが一致していたのはリーフとショウタだった。二人とも両腕を後ろにやり相手目掛けて低姿勢で突進していく。距離を詰めるのは先制攻撃を確実にヒットさせる為。先制が出来れば多くの面で戦いを優位に進められる。そんな事は誰でも分かっていた。一気に縮まる二人の合間を、観客は見守り──今、弾けた。
「──ぐっ!」
一瞬何が起こったのか分からなかった。先に攻撃を受けたのはリーフの方だった。攻撃された右足の痛みと、思惑通り行かなかった事で顔をしかめる。振り向き合った時、得意げな顔をしていたショウタが視界に入った。非常に悔しい。
元々身長の低いショウタならではの攻撃だった。ジャンプして飛び掛りそうな動作を瞬時に入れ、それをまた瞬時に感じ取ってしまったリーフの攻撃を上ずらせ、その間に下から尻尾で足を薙ぎ払う。大した攻撃ではないが精神的なダメージを与えたのだ。
「くそっ!」
片足を蹴り、再びショウタに向かって接近していくリーフ。今度は腕の葉を光らせ硬くし、ジュプトルの代名詞とも言える“リーフブレード”の構えを取る──そして振りかざした。が、その瞬間、ショウタは高い跳躍でかわした。そのまま無防備なリーフの頭を蹴って背後を取る。脳震盪を起こしかけたリーフに更なる一撃、“みずでっぽう”。小さな技を巧みに生かして彼を怯ませた。
「どうだ! 俺だってやれるんだ!」
ワニノコの小さいナリで高らかに声をあげたショウタの目には、自信の炎が宿っていた。
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プロフィール
HN:
餅 雅李音(ガーリィ)
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35
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性別:
男性
誕生日:
1989/06/07
職業:
大学院生
趣味:
ポケモン、恐竜、将棋、麻雀、 絵描き、小説書き (※創作全般に興味あり)
自己紹介:
ひたすら Going my way な道産子で関東圏の古生物専攻大学院生。
日本で数少ない地学系統に入る為に1年を平気で棒に振るようなお馬鹿さん。
将来の夢は古生物学者兼小説家。
平凡な人生を嫌う、My pace な駄犬。最近ドラゴン。
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