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──人間なんてちっぽけな存在、人間同士が醜く争うなんて馬鹿馬鹿しいと思わないかな?──    ※ブログ記事の内容に対して、及びリンク連絡以外のコメントはお控え下さい。関係無い内容のコメントに関しては此方から削除させて頂きます。
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(※本館「Blast Burn!」の小説をご覧になっている方推奨です)

 ユウダイはメブキと同じパワータイプだが、相手の出方を見るのが得意だ。
 恐らくは長年の親友であるショウタとバトルを繰り返したことが原因だろうと、昨日ゴール地点で待っている時にミストは言った。ショウタは戦略派で多彩なバトルを仕掛けてくる。そんなショウタと幾度となくバトルを経験したユウダイは、いつの間にか相手の攻撃によって柔軟な対応が出来るようになっていた。リーフにも度々勝利しており、伊達にベンチメンバーで一番の候補にはなっていない。そんな彼といきなり当たったホーン。この展開はある程度予測されていた。
(勝てる可能性は──ほぼ無い、か)
 観客の一人として見ていたラプラスは溜め息を零した。当たった相手が悪い。初めてのバトルで痛烈な洗礼を受けたものだ、とミストは思う。
 あれからほぼ一方的なバトルが続いていた。ユウダイの巧みな距離の取り方にホーンの“ころがる”は封印されてしまった。何度と無く試みるがどれも威力不十分。掴まれては投げられる、その繰り返しだ。どうすれば良いのか、解決策がホーンの頭の中で練られていない。単調な攻撃に何も意味は無く、ただ虚しく時間と体力が失われていくだけだった。
(そろそろ戻るとするか)
 陸に上がりっ放しで乾燥しそうな肌を潤す為に池まで戻ろうとした時、ふと声が飛んできた。
「ホーン、ファイトだよー!」
 視界の端に必死に応援するガーリィを見た。こんな絶望的な状況でも声を張り上げている。頑張れ、とか、立って、とか、そんな単純な言葉だった。しかしめげずに続けている。そんなガーリィの応援に応えているホーン。段々と苦しくなっていく心身でも、何とか力を振り絞り、また立ち上がる。二人の諦めの悪さがシンクロしていた。
「よし! 立てた立てた! まだ行けるよ、ホーン!」
 本当は応援などしていないで助けてやりたい気持ちで一杯なのだろう。誰よりも最前列で応援し、周りの目など気にすることもない。そんな必死な気持ちがホーンに伝染しているのだとミストは思った。そして、やれやれ、と首を振りつつも、ガーリィの元へと近寄っていった。
「──おい、ガーリィ」
 唐突な呼びかけに振り向くと、威厳のある祖父譲りの目を持ったラプラスが居た。
「本当にホーンを助けてやりたいんだったら、自分でも考えるんだ。──応援するだけがサポーターではない」
「えっ」
 目を丸くするガーリィ。尋ね返す間もなくミストはその場を後にした。
(そうだ、僕も考えるんだ)
 ようやく目が覚めた。この状況を打開するには──この大きなハンデを埋めるには、自分の力も必要なのだと。
 其処からは一気に頭が回転する。ユウダイの戦略、ホーンが使える技、その他諸々──全てが合算された時、彼は叫んでいた。
「ホーン! ───」
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プロフィール
HN:
餅 雅李音(ガーリィ)
年齢:
34
HP:
性別:
男性
誕生日:
1989/06/07
職業:
大学院生
趣味:
ポケモン、恐竜、将棋、麻雀、      絵描き、小説書き             (※創作全般に興味あり)
自己紹介:
ひたすら Going my way な道産子で関東圏の古生物専攻大学院生。
日本で数少ない地学系統に入る為に1年を平気で棒に振るようなお馬鹿さん。
将来の夢は古生物学者兼小説家。
平凡な人生を嫌う、My pace な駄犬。最近ドラゴン。
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